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ランデブー

「再度ブランコ岬まで戻ってやり直す」
「了解」
ブランコ岬上空で再度方角を確認した。
「藤田飛曹長、ここから250度の方向です」と奥田。
「わかった、250にベクトルをあわせる」
しかしいくら飛べどもん伊25が見つからない。燃料も残り少なくなった。藤田はいよいよ自爆かなと思った。しかし後部席に乗っている若い奥田を道連れにしたくはなかった。

急に薄い雲が晴れて月が顔を出し、あたりが明るくなった。そのとき海上に光って流れる油膜を発見した。もしかしたら、と思いその流れる油をたどっていく。するとやがて油膜の先に潜水艦らしき姿を発見した。
「伊25発見、奥田兵曹、信号を出せ」
奥田兵曹は携帯の信号用電灯で信号を送った。潜水艦からも返事が返ってくる。間違いない。伊25である。
今日も無事作戦を終えることができた。

爆弾はあと予備が二個残っていたが、田上艦長は29日の爆撃を最後に母港横須賀に帰還することを決定した。

アメリカ大陸爆撃物語、おわり


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