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横須賀出港

1942年(昭和17年)8月15日、伊25潜にとっては真珠湾奇襲作戦以来4度目の遠洋航海になる。ただし今までの哨戒任務と違い、今回は焼夷弾を6発搭載して米本土を爆撃に行くのだ。米本土爆撃は極秘作戦で艦が港を離れるまでこの作戦を知るものは田上艦長と藤田飛曹長それに数人の士官だけだった。

潜水艦は安全な海域はできるだけ浮上して航行する。水上ではディーゼルエンジンでスクリューを駆動すると同時に発電機で電池を充電する。潜航時はその充電された電池により最大32時間航行できる。水上航続距離は16ノット(時速29.6キロ)で航行した時、14,000海里(25900キロ)、食料は三ヶ月分積んでいる。

三陸沖からアリューシャン列島の南を進む。これが大圏コース、つまり横須賀からオレゴン沖への最短コースである。また長い航海になる。藤田は哨戒任務で艦橋に立つ時以外は西海岸の地図、その他の資料に没頭し飛行計画を練っていた。


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