jetplane title
1994年2月頃
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ライト・フライヤー・モデルBと言えばライト社で大量に生産された、本当の意味での実用機であり、軍だけでなくお金持ちの一般飛行家にも普及したモデルとして有名であります。ライト社ではライト社の飛行学校で訓練を受けた者だけに、これを販売していました。一機5,000ドルだったそうです。フィラデルフィアに住んでいたグローバー・クリーブランド・バーグドールと言う若者がこれを購入しまして、地元で無料で展示飛行を披露していたのですね。バーグドールが乗っていたこの正真正銘のライト社製モデルBは、1933年に地元のフランクリン科学博物館に寄贈されまして、今も残っているのです。これは本物、オリジナルです。ほとんど手を入れていない、生そのままの機体です。ところが、年月を経て、特に翼はかなりぼろぼろになって来たため、近年この機体は生まれ故郷デイトンに送られ、修復されることになりました。現在修復中です。多分、2003年には綺麗になったライトBが見られることでしょう。完成すれば、ひょっとして飛行可能かも知れませんね。


model b
WRIGHT FLYER MODEL B 1911
モデルBはライト機として初めてエレベータを後方に配置し、そりには車輪を付け、カタパルトを使わず、平地ならどこからでも飛び立てるようになった。ごらんの通り、エンジン、プロペラ、チェーン、操縦席もオリジナルのまま展示されている。バーグドール氏はこの機体で748回フライトしたと言う記録が残っている。残存するモデルB(初期型)として世界唯一の代物である。修復(レストア)すると部分的に作り直しになり、新しい部材が使われてしまうから、何かもったいないような気がするが。
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MODEL B FRONT VIEW
左写真は正面から見たところ。エンジンからチェーンが延びて、向かって右側はチェーンがたすきがけになっているのがわかる。エンジンから管が延びて主翼支柱に括り付けたような、縦型のラジエターに冷却水が回っている。エンジンは縦型の4気筒。エンジンの上に丸く見えるのはガソリンタンクである。複座になった操縦席の前には操縦桿3本がついている。これは両座席で操縦できるようになっており、3本の操縦桿の内、外側2本は撓み翼を動かす、つまり横のコントロール。中央の1本はエレベータを制御する。そしてそのエレベータ操縦桿の手元は左右方向に折れるような小レバーがついていて、これでラダー(方向だ)をコントロールするようになっている。足は使わず、全て手でコントロールする。なんと複雑な操縦系だろう。
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MODEL B
下から見ると、エンジン架台になっている部分の翼がオイルで汚れており、布も破れてかなり痛んでいる。
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