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知覧は昭和17年、大刀洗陸軍飛行学校知覧分教所が開港、少年飛行兵、学徒出陣の特別操縦見習士官らが操縦訓練を重ねていたが戦況が緊迫し、昭和20年には本土最南端の特攻基地となった。知覧基地を主軸として万世、都城基地から出撃した。
ここに展示されている陸軍四式戦闘機「疾風」は戦時中米軍の手に渡り、性能テスト飛行などが行われた本物である。その後日本に引き取られ 昭和48年10月に入間で行われた国際航空宇宙ショーでは、その華麗な飛行を披露したこともある(筆者も目撃した)。その後飛行可能な状態を維持するための整備もままならず、間もなく飛行不可能な状態になり、各地を転々とした後、現在こうして知覧の地に保存展示されている。 機体の前部、ぼろぼろに腐食した操縦席と主翼を残すだけの零戦の残骸は52丙型で、鹿児島県甑島(こしきじま)、手打港の沖約500メートル、水深約35メートルのところに海没していたのを昭和55年6月に引き揚げたもの。ほとんど引き揚げられたままの状態のようで、そのため胴体が座席後部で切断され、機体の後部が無くなっている。これが幸いしてコクピット背後の詳細構造が見られる。また両翼には丙型の特徴である13.2mm機銃が残っており、残骸とは言えど史料として貴重な存在である。 精巧に造られた陸軍一式戦闘機「隼」3型のレプリカは映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」のために製作されたもの。館内と屋外に展示されている。映画撮影のために造られた操縦席も展示されている。 「飛燕」は日本航空協会からの貸出とのこと。 その他、西南の役から大東亜戦争までの各種戦史資料も展示されている。 なお同館内での撮影は申請許可を要す。 |
【日時】2009年7月26日 【場所】知覧特攻平和会館 鹿児島県南九州市知覧町 【撮影機材】 Nikon D3, Nikkor 14-24mm F2.8, Nikkor 24-120mm |
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