サンショウクイを追って見上げていた視線を地表に戻すと、目の前にウラナミシジミが、木陰の秋色に錆びた葉の上に腰を下ろしていた。そこだけ明るく輝いて、からだから光を放っているように見えた。森の妖精とかティンカーベルのモデルはウラナミシジミだったのかも知れない。そっと近くに寄ると敏感に反応して飛びあがり、人をあざけるように高く登って行って水色の空に溶けて見えなくなった。少し寒くなったと言ってもまだ例年より暖かい晩秋。
21/11/26 8:59 OLYMPUS E-M1 Mk2, M.ZUIKO ED 300mm F4.0 IS PRO with MC-14, f5.6 1/500 ISO200 -1.5EV