21世紀に入ってからカメラは劇的に進化した。今、電子シャッターによる60fps(一秒間に60枚)の連写は偶然の隙間を埋め、決定的瞬間を拾ってくれる。それだから、カワセミの下唇が水にタッチした瞬間を捉える写真は私のような素人でもお茶の子さいさいになった。写真として完成させるには解像度、感度、色再現などその他の要素も重要だが、チャンスに強い味方になってくれるのが連写速度だ。やがてあらゆる条件が揃い「動画から静止画を切り出す」ことが普通に行われるようになれば、さらに決定的瞬間が撮れる確率が高まるだろう。そうしたらもう決定的瞬間とは呼ばなくなるかもしれない。もうすぐやって来る。
18/3/17 8:18 OLYMPUS E-M1 Mk2 M.ZUIKO ED 300mm F4.0 IS PRO, f4.5 1/5000 ISO2500 Pro Capture mode