太陽が昇って竹の柵を温めると、杭の間に渡された竹の上を蟻、芋虫、蜂、蠅などが往来しはじめる。ハエトリグモからすれば、これはベルトコンベアを流れる寿司のようなもので、好みの皿が来たら手を伸ばして食べればよい。それで杭の陰では様々な種類のハエトリグモが座って待っている。色黒で派手な衣装の多いハエトリグモの中に、ロゼット洗顔パスタの白子さんみたいな美白の蜘蛛を見つけた。白い蜘蛛は神の使いで幸運をもたらすと言う。どうか最近不運続きのわが身をお救いくださいと手を合わせた。これはメスジロハエトリ。
上空を見れば木々の梢のまわりを花吹雪のように舞う白いキアシドクガ。はじめ異常発生だと思っていたが、いつからかこれが晩春の風物詩になった。雑草の葉の裏をのぞくとあちらこちらでキアシドクガが羽化している。花吹雪は止みそうにない。
22/5/24 10:27 OM SYSTEM OM-1, M.ZUIKO ED 60mm F2.8 Macro, f22 1/60 ISO200 w/FLASH