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ヒロバトガリエダシャク

 頭の上にシダのように伸びる昆虫の触角は、触れて物を探る触覚だけでなく嗅覚という重要な役割を担っており、特にある種の蛾はその卓越した能力により、1km離れた所でフェロモンを発するメスの位置を的確に把握することが出来ると言う。鋭い嗅覚を持ちながら花粉症の心配もない。これを平和利用するため、某大学の研究室では蛾の触角が匂いを検知したときに流れる微小電流を分析し電気信号に変えることにより、匂い源に向かって飛ぶドローンの実験が行われていると言う。いつか蛾の触角が人命救助や爆発物の発見に貢献できる日が来る事を祈っている。
 ところで園路の真ん中に横たわっていたこの蛾だが、貴重な触角モデルになっていただいたものの、いくら調べても結局どこの何と言う蛾だかわからない。お礼を言うこともできない。
 その後、親愛なるAさんより、これはヒロバトガリエダシャクだろうと教えていただきました。

23/3/6 8:21 OLYMPUS TG-6, 18mm f4.9 1/100 ISO100 w/FLASH

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ヒロバトガリエダシャク
ヒロバトガリエダシャク