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アズマカニグモ

 その薄気味悪い容姿のせいか、人から嫌われることが多い蜘蛛類だが、良く観察すると味のある生活ぶりが見て取れる。アズマカニグモが白い真綿のクッションの上で休んでいる、ではなく実は卵嚢を守っているのだ。蝶、トンボ、蝉、カマキリなどだいたい卵は産み落としたままにしておくのが常だけれど、この蜘蛛は自分の産んだ卵を子供が出てくるまで守り続けるらしい。肉食系の蜂などが襲ってきた時、果たして守りきれるだろうか。鳥が来れば自身の命も危ないだろう。命賭けで守ることにどれだけ意味があるのかわからないが、そのけなげな姿がほほえましい。
 6日、気象庁は関東甲信地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表した。自信のない表現が正直で適切だと思った。ちょっと前までは「梅雨入りした」と言い切っていた。それでその後晴れの日が何日も続くことも多かったのである。気象庁は学習した。
 梅雨入りしたとみられる森の中で、キビタキは鳴き続けていた。

22/6/7 7:39 OM SYSTEM OM-1, M.ZUIKO ED 300mm F4.0 IS PRO with MC-14, f5.6 1/500 ISO3200 -0.3EV

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