卵を愛してやまないアズマカニグモは、鉄より強靭と言われる自慢の糸を駆使して葉先を少しづつ折り曲げて行き、柏餅のような雨を凌ぐ屋根付きの宿を完成した。これにより世間から身を隠すことが出来、一日中安心して眠れることだろう。横から覗くとしっかり卵嚢を抱きしめていた。 この卵嚢のある池の畔は鬱蒼としており、そろそろ虫たちにとって無慈悲な草刈りが始まる頃合いだ。 22/6/12 8:44 OLYMPUS TG-6, 18mm f4.9 1/100 ISO100 w/FLASH 前の写真 次の写真