不思議はつねに美しい、とはフランスの詩人でシュルレアリスムのリーダー、アンドレ・ブルトンの言葉だが、不思議な変形菌の描く航跡はオートマティスムのような芸術で、意思が無いようで意志が強く、止まっているようで急速に動いており、死んでいるようで活力に満ちているのである。それはもう、美しすぎて君が怖い。この際変形菌の種類などどうでも良く、時間も腰の痛みも忘れ、人目もはばからずウンチングスタイルでうっとり眺めていた。変形体だけでなく、若い子実体もこれまた瑞々しくて美しい、森のオブジェだ。
これはたぶんモジホコリの仲間と思われる。この時、変形体の長さは約1.5mに達していた。
22/7/29 8:06 OM SYSTEM OM-1, M.ZUIKO ED 60mm F2.8 MACRO, f20 1/60 ISO500 w/FLASH