目の前を白い物が横切り、風に揺れて葉の上に落ちたような気がした。良く見ると全身に粉をまぶした小さないきもの。どこでこんな厚化粧をしてきたのだろうか。片栗粉かメリケン粉だろうか。地肌は黒いようだ。一匹の蟻がやってきて白い粉をなめた。シュガーパウダーだったか。ひもとけばこれはリンゴコフキハムシという昆虫で、この白い粉は生まれついてのものらしい。そしてこの粉は時とともに徐々にこぼれ落ちて無くなってしまうと言う。じゃ何のためなのよ。神の気まぐれな創作物のためその意図はわからないが、せめてヒントが欲しい。リンゴコフキハムシは別名をコフキサルハムシと言うことだが、正式名称に別称なんてあっていいのだろうか。調べるほどに???が多いリンゴコフキハムシだった。
22/6/9 13:10 OLYMPUS TG-6, 18mm f4.9 1/100 ISO100 w/FLASH