日の射さない暗い池は全面凍結、そうでない明るい池にも薄い氷が浮き、雑草の緑の葉も、茶色い落葉もグラニュー糖のような細かい結晶で白く縁取られた。それでもまだ死ぬほどの寒さではない。
ヤマシギの舞台になるはずの湿地ではノスリが長時間ハンティングしていた。ノスリは木の上でレーダーのように右に180度、左に180度首を回し、自慢の驚異的視力で四方を隈なくスキャンしているがめぼしい獲物を中々発見できず、何かにロックオンしたかのように颯爽と地面に舞い降りるも、獲物を獲るに至らなかった。この分だと今日はヤマシギの出番はないだろう。
21/12/19 10:04 OLYMPUS E-M1 Mk2, M.ZUIKO ED 300mm F4.0 IS PRO with MC-14, f8 1/250 ISO200 -0.5EV