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ノースアメリカンT-6テキサンはノースアメリカン社でだけでも15109機が量産された高等練習機である。当初はAT-6(Advanced Trainer)と言う名称で1940年から配備されている。カナダ、イギリスなど各国でライセンス生産され34カ国で運用された。日本も米軍から200機が自衛隊に供与された。リノエアレースで使用される機種はAT-6とその派生であるハーバード(英国製)、SNJ(米海軍)に限られる。いわゆるストックレースで改造は厳しく制限されている。外観上はせめて外板の継ぎ目を埋めるとか、ワックスがけするくらいしか許されていない。エンジンは9気筒650馬力星形エンジンのプラット&ホィットニー社製R-1340の使用を義務づけている。キャブレターなどのエンジン付属品も「整備」の範囲を超えた改造は全て禁止されている。ただし軽量化のため後部席をはずす事だけが許されている。
レースはやはりA,B,Cの3グループに分かれて実施されるが、グループの分け方はアンリミテッドと異なり、予選タイムによって18機が選ばれたあと、Aグループ:1位、Bグループ:2位、Cグループ:3位 と言うように各グループ内で差がでて、グループ間の差はあまり出ないような組み分けとなっている。そして最初の3レース、ヒート1A、ヒート1B、ヒート1Cの後は各レースにゴールインした順位で4位までが次の日のヒート2A、ヒート2Bに進み、後の残り6機は最終ブロンズレースに参加することになる。ヒート2A、ヒート2Bの各レース結果によっの上位各3位までの6機が最終日のゴールドレースに参加し、4位から6位まではシルバーレースに参加する。これは各機の性能が揃っているために、ダンゴレースを避けるための配慮と思われる。レースコースは1周6.7Kmのコースを5周(最終ゴールドは6周)。

同じスペックの飛行機で行われるレースであるから接近戦はさけられない。他のクラスにくらべ速度はそれほど速くないが、T-6独特のデッドヒートが見られる。とくにレースがスタートした直後はまるで編隊を組んでいるかのような光景が見られる。各機の性能が接近しているため危険も伴い、1978年には空中接触し2機が墜落している。見方によってはアンリミテッドクラスより迫力がある。爆音もでかい。パイロットのスタイルもヘルメットをかぶる人、帽子をかぶる人、なにもかぶらない人と色々。また酸素マスクは着用しない。つまりレーサーに特化した機体ではないから、普段着でも乗れるってことだ。

このクラスには紅一点の1997年に優勝したマリー・ディルダが常連で登場している。同レースのペースプレーンを勤めるスティーブ・デルダの妻でいつも脚光を浴びるが、「ツーオブハーツ」に乗って出場してからまだ優勝がない。2002年のレースもいい線までいったがゴールドレース4位に終わった。優勝はこれもベテランのトム・カンポウの#21「ミスティカルパワー」だった。優勝スピードは355km/h。

t-6 Mistic Power t-6 Battle with Misticpower
t-6 Lickety T-6 #70 T-6 #12

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