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平成22年海上保安庁観閲式title


 
 晴海ふ頭は横浜の我が家から行くにはちょっと不便だが、早起きして行かなければならない海上自衛隊の観艦式に比べれば楽勝。お昼の12時過ぎに波止場に着けばよいのだ。今回やっと乗船券を入手して乗船できた巡視船はフラッグシップでもある「やしま」で、この日、前原国土交通省大臣が観閲官として同巡視船に乗船した。
 12時過ぎに乗船するも出航したのは1時45分ころ。海上自衛隊に比較するとやはり民間船であり、若干のんびりしている。船内の階段はラッタルではなく普通の階段。船内の「休憩室」と呼ばれていたコーナーはほとんど船底の雑魚寝部屋のようであり、民間定期船とかわらない。海上自衛隊の観艦式とは色んな面で趣が異なる。

 そして東京湾に出る。それで14時35分から観艦式開始の予定だったが、国土交通省大臣乗船の「やしま」と受閲船の先頭である「しきしま」とすれ違ったのが14時40分だったから、5分の遅れ。これは海上自衛隊と差がある。
 でも観閲側が4隻しかないので、観閲式が始まると展開が速い。そこがJCG観閲式の楽しいところだろう。それに普段地方で自分たちのテリトリー内だけで活躍することが多いローカル所属の巡視船、航空機がここ東京湾に勢ぞろいするところもJCG観閲式ならではの楽しみである。また、海に関係の深い水産庁とか消防庁、水上警察、さらには外国の巡視艇などが参加するもこの海の祭典の特徴。航空機ファンにとってはこの観閲式に、海上保安庁の保有するほとんどの機種が登場するのがうれしい。とくに海保は新鋭機の導入が著しく、航空機隊の受閲は見ごたえがある。単なる観閲式でなく、色々な役割を受け持つ巡視船が登場して、不審船の拿捕、消火活動、救難活動などの訓練を見せる。ここには航空機の写真を中心に。

予期せぬファンへのプレゼントはYS-11のさよならフライト。もうとっくに全機引退したと思っていたが、まだ一機羽田を基地にする「ブルーイレブン」が残っていたのだ。しかもそれは海上保安庁のYS-11の中で唯一磁気探知装置MADを尾部に装備したタイプ。総合訓練展示も終わった終盤、観閲船隊の左舷後方から翼を左右に振りながら現れると、巡視船「やしま」の上を低空で斜めに横切り、そのまま去って行った。たぶんもう戦力外通知は受け取っているはず。今年度いっぱいで引退と言うが、今後もう出番はないだろう。青く晴れ渡った空をバックに、もう一度飛んでいるところを見たいな・・・と思った。
ひととおり観閲式と総合訓練が終わったのが15:50。晴海ふ頭に着いたのは17:00だった。
【日時】2010年5月29日(土)
【場所】東京湾
【天候】曇り
【撮影機材】 NIKON D3, NIKKOR 80-400mm
【乗艦】やしま

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