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海上自衛隊観艦式2009


海上自衛隊観艦式

 朝6時40分、護衛艦「さわかぜ」に乗艦。8時横須賀清港埠頭を離岸。小雨が降り、波高し。少し航行するとやがて前方に護衛艦「はたかぜ」が出現。「はたかぜ」と「さわかぜ」で受閲艦艇部隊第一群を構成するのだ。そのもうひとつ先には先導の護衛艦「あしがら」が「はたかぜ」の陰に見え隠れする。9時40分ころ、後方から今年3月に就役したばかりのヘリ空母「ひゅうが」が迫ってくる。11時、受閲第四群、3隻の潜水艦と合流。わが「さわかぜ」は潜水艦群を追い越して西へと進む。小雨が止み、視界が良くなり、空が若干明るくなった。
 11時20分、大きく面舵を取りUターン。旗艦「あしがら」を先頭に一列の陣形を組み受閲の準備にかかる。一方はるか進行方向の海上には観閲部隊と観閲付属部隊が、道路の両脇に並んだ灯篭のように、真っすぐ二列になって現れた。やがて受閲部隊の列はその左右二列の艦隊の間をすり抜けてゆくのだが、そこで双方の先頭、受閲部隊の旗艦「あしがら」と観閲部隊の先導艦「いなずま」がすれ違ったのが12時ジャスト、予定通りであった。みごと。艦上に自衛官が一列にならび観閲艦に向かって登舷礼を行った。この時、風がきわめて強く、鍛えられた自衛官の足元もふらついていた。
護衛艦ひゅうが 潜水艦そうりゅう ひゅうが ひゅうが
観閲艦くらまに登舷礼 ひゅがとUH-60J US-1A US-2 P-3C
 受閲艦隊の後に5機のUH-60Jが東の空に編隊を組んで登場。ここからが受閲航空部隊の出番だ。MH-53Eが2機、陸自のCH-47J3機、US-1AとUS-2の4編隊、P-3C哨戒機3機と続く。
 気がつくと後方に見えていた「ひゅうが」は隊列を離れ、ヘリコプターの発艦準備へ。訓練展示を行わない艦もここで隊列から離脱し、観閲側に回った模様。「さわかぜ」の後ろには代わって「ゆうばり」「ゆうべつ」が入ってきた。「さわかぜ」等展示艦艇部隊はここでまた大きく180度Uターンをした。観閲艦隊もすでにUターンをしているはずだ。そして「さわかぜ」が再び観閲部隊とすれ違うところから訓練展示。まず「はたかぜ」「さわかぜ」がそれぞれ祝砲(空砲)5発を撃つ。この訓練展示開始のタイミングもぴったり予定通り。この大艦隊を動かしながらスケジュール時刻がしっかり管理されているのはさすが海上自衛隊。ロシアのバルチック艦隊じゃこううまくは行くまい。
護衛艦ゆうばり、ゆうべつ 輸送艦おおすみとLCAC ミサイル艇おおたか さわかぜの後方5インチ速射砲
ゆうばり、ゆうべつからロケット弾発射 US-2 P-3CからIRフレア さわかぜの羅針盤
 後方を見ると、「ゆうばり」「ゆうべつ」からは対潜ロケット弾ボフォースが発射された。このロケット弾はかなり旧式で観艦式での披露はこれが最後になるかもしれない。
 その後に続いて潜水艦の潜航浮上、ヘリコプターの発艦などが観閲艦の目の前で展開されているはずだが、不幸にも「さわかぜ」からは距離が遠くて確認できない。
 そうこうしていうるちに航空展示が始まる。US-1A、US-2の低空飛行。これらも「さわかぜ」からは遠く霞んでいる。P-3Cによる爆弾投下。そして同じくP-3C2機によるIRフレア発射で幕を閉じた。
観艦式終了と同時に雨と風と波による疲れがどっと出た。艦内に入って、流れる管副首相の訓示を聞いていた。
 午後4時15分、横須賀帰港。

【資料】
部隊編成図
お知らせ

【撮影機材】 NIKON D3, NIKKOR 80-400mm
2009年10月25日(日)

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