11月8日午前8時半、小倉から南へ約35キロ、日豊本線築城駅前に広がる航空自衛隊基地ではすでにデモが繰り広げられていた---早いなぁ。天候は極上ではないがエアショーにはもうしぶんない青空。滑走路のバックの海は太平洋ではない。瀬戸内海、周防灘である。この日、日本列島は全国的に温暖で晴れ。
築城の第8航空団は第304飛行隊のF-15Jと第6飛行隊のF-1を擁する迎撃と支援をこなす唯一の航空団である。それだけに展示内容もバラエティに富んでいて面白いだろうと期待された---その通り。
地上展示はエプロンの東端と西端に集中して並べられておりスペース効率がよい。米海兵隊からF/A-18, A-6が参加していた。
飛行展示は小気味よいほどスケジュール通り次々と行われた。期待通り、F1、F-15の編隊飛行の後、F-15が高機動飛行みせればF-1が迫力ある模擬地上攻撃を披露する、築城ならではの演出。
<築城以外からの飛行展示参加>
陸上自衛隊目達原基地から第3対戦車ヘリ隊のAH-1。防府北基地から第12飛行教育団のT-3x2機は優雅に編隊デモ。芦屋基地からは一番機に記念塗装を施した第13飛行教育団のT-1x4機が編隊を変えつつフライパス。 狂ったように飛ぶ 三沢のF-16デモチーム。新田原からは第301飛行隊のF-4EJがギアダウンでフライパス。 ロック岩崎のS-2Bピッツと続く、ただしC-1 からの空挺降下は風のため中止。また最後に盛り上がるはずのブルーインパルスは離陸して演技開始まもなく四番機がトラブルでリタイヤ、5機だけで演技は続行されたが、種目が限られ短時間のデモに終わった。しかし5機で演技するブルーインパルスもなかなか見られるものではない。
天候にも恵まれ内容豊富なエアショーを久々に見学したのであった。1998.11.8