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モデルA 1907-09
全幅12.5m
翼弦長1.98m
翼間隔1.83m
翼面積47.4 m2
水平ラダー面積6.5 m2
垂直ラダー面積2.14m2
全長9.46m
重量363.2kg
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初めての商用モデル。複座型でパイロットは初めて座って操縦することができた(それまでは腹這いで操縦)。アメリカでは米陸軍にデモ飛行を行った他、ヨーロッパに遠征しフランス、イタリア、ドイツにおけるデモ飛行でライト機の優秀さを証明した。ヨーロッパにライトの代理店を開設するきっかけをつくった機体。このモデルによって初めてライト兄弟が世間一般に知られるようになった出世作。そのうち一機はウィルバー・ライトによってフルトン-ハドソン祭に参加、展示飛行を行ったことでも有名。
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1909 陸軍モデル
全幅11.13m
翼弦長1.78m
翼間隔1.53m
翼面積38.6 m2
水平ラダー面積7.43 m2
垂直ラダー面積1.49m2
全長8.82m
重量333.7kg
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初めてアメリカ陸軍が正式購入した飛行機。納入価格は25,000ドル、さらにスピードが軍の要求仕様を上回ったボーナス5,000ドル。モデルAと似ているがスピードをあげるため翼幅を切りつめている。軍の要求スピードである64km/hに対し、4km/hオーバーすることが出来た。
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モデルA-B 1910
仕様はモデルAとほぼ同様と思われる
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ライト・フライト・スクールが設立されたころに使用されたモデルAの派生で、モデルBに遷移する段階として、水平尾翼が装備されていることが特徴。詳細データはモデルAと同様と思われる。 |
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モデルB 1910-1911
全幅11.7-12m
翼弦長1.88-1.98m
翼間隔1.63m
キャンバー1/20
翼面積46.5 m2
水平ラダー面積3.7 m2
垂直ラダー面積1.4m2
全長8.54m
重量567.5kg
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前作に比較して飛躍的に発展したモデルで、本格的に量産された飛行機。水平安定版は垂直尾翼とともに後方に配置され、降着装置として橇(そり)の下に車輪が初めて採用され、カタパルトの力を借りずに離陸可能となった。ライト・フライトスクールによって訓練された民間人にも販売された。一機5,000ドルだった。これもまた陸軍に納入された。 |
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モデルR
ロードスター1910
全幅8.08m
翼弦長1.07m
翼間隔1.07m
翼面積16.7 m2
重量340.5kg
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飛行機がスポーツとして認められつつあったこの時代に、レース用に作られた機体。高速化のため機体はきわめてコンパクトに設計されている。されに改造が施された「ベビー・グランド」号では110〜128km/hのスピードを達成している。 |
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モデルEX 1911
展示飛行用
全幅9.76m
翼弦長1.53m
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ビジネスとしての飛行機は製作販売だけでなく、有料展示飛行も重要な収入源となっていた。モデルEXは量産機ではなく、展示飛行を目的として作られた飛行機で、カル・ロジャース氏による「VIN FIZ」 号の大陸横断飛行でも有名。現在もスミソニアン航空宇宙博物館に展示されている。 |