P-51二機とP-38、F-16が編隊を組んでフライパスした。2000年のリノでは確かP-51とF-16の二機だけによるデモフライトだった。2002年はそれにP-51がもう一機とP-38が加わった。塗装が赤いムスタングと水色のムスタングなのがしゃれている。新旧の戦闘機で編隊を組んで見せるのは米国と英国の得意芸である。これは戦勝国でないとなかなかできない。ほんの40年くらいの差しかないプロペラ機とジェット機。20世紀における飛行機の発展の著しさを改めて実感させる。F-16の最高速度がマッハ2.2、P-51はせいぜい700Km/hであるから歩調をあわせるのは難しいだろう。P-38を先頭にしたフィンガーチップ隊形でのフライパスは優雅でそういう難しさは微塵も感じさせなかった。さらに隊形を変えてF-16を先頭にして観客席背後から会場に進入するとP-51が左右にブレークして、F-16がアフターバーナを吹かして急上昇してゆく。後につづくP-38も上昇しながらロールを見せた。こんなゴージャスな編隊は他ではなかなか見られない。